パリからフランスを縦断して南仏に向かう、フェルディナンとマリアンヌ。
マリアンヌは彼をピエロと呼び、彼は「違う、フェルディナンだ」と答える。
パリを去るのは日常の悪夢から脱出するため。
だが、南仏に何があるのだろうか?
冒険活劇漫画「ピエ・ニクレ」を携え、愛と永遠を求めてさすらう2人。
だが、青春は常にアナーキーで、暴力的で、犯罪に彩られていた。
2人のささやきはランボーの詩。「見つかった」「何が?」「永遠が」…。
![気狂いピエロ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/315BNPB57VL._SL160_.jpg)
ストーリーを追わなくても楽しめ、どこで止めても絵になる、そんな映画。
ビデオで、DVDで、オールナイトの映画館で・・・もう何回観たかわからないくらいのお気に入りです。
ジャン=ポール・ベルモンドのかっこよさ、アンナ・カリーナの美しさ。
原色の絵の具をぶちまけたような色彩。
部屋に飾られた、ピカソ、ゴッホ、ルノアール・・・。
私もこんな旅に出て、南仏で「海にとけこむ太陽」を見たいなぁ。
ラストシーンのアルチュール・ランボーの詩を最後に。
Elle est retrouvée.
Quoi ? — L'Éternité.
C'est la mer allée
Avec le soleil.