DVD:ジャン=リュック・ゴダール「気狂いピエロ」

Jean-Luc Godard「Pierrot LE Fou」

パリからフランスを縦断して南仏に向かう、フェルディナンとマリアンヌ。
マリアンヌは彼をピエロと呼び、彼は「違う、フェルディナンだ」と答える。
パリを去るのは日常の悪夢から脱出するため。
だが、南仏に何があるのだろうか?
冒険活劇漫画「ピエ・ニクレ」を携え、愛と永遠を求めてさすらう2人。
だが、青春は常にアナーキーで、暴力的で、犯罪に彩られていた。
2人のささやきはランボーの詩。「見つかった」「何が?」「永遠が」…。

気狂いピエロ [DVD]

ストーリーを追わなくても楽しめ、どこで止めても絵になる、そんな映画。
ビデオで、DVDで、オールナイトの映画館で・・・もう何回観たかわからないくらいのお気に入りです。

ジャン=ポール・ベルモンドのかっこよさ、アンナ・カリーナの美しさ。
原色の絵の具をぶちまけたような色彩。
部屋に飾られた、ピカソ、ゴッホ、ルノアール・・・。

私もこんな旅に出て、南仏で「海にとけこむ太陽」を見たいなぁ。

ラストシーンのアルチュール・ランボーの詩を最後に。

Elle est retrouvée.
Quoi ? — L'Éternité.
C'est la mer allée
Avec le soleil.

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