本:バルザック「セザール・ビロトー」

バルザック「セザール・ビロトー」ある香水商の隆盛と凋落

バルザック「人間喜劇」セレクション
土地投機、不良債権、破産……。
バルザックはすべてを描いていた!
お人好しが故に詐欺に遭い、破産に追い込まれる純朴なブルジョワの盛衰記。

セザール・ビロトー―ある香水商の隆盛と凋落 (バルザック「人間喜劇」セレクション)

この本を読むきっかけは、ゴダールの映画「気狂いピエロ」の中で、フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)が「セザール・ビロトーは読んだか?」みたいなことを言っていたから。

小難しい本かな?と思っていましたが、読んでみるとこれが文句なくオモシロイ。

緻密でユーモラスな人間描写。
土地投機や破産など、現代でも身近な話題。
とても19世紀初めに描かれた作品とは思えません。

男女、年齢問わずオススメ出来ます。
文庫で出ればいいのにな〜。

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